信頼残高を意識していますか??
信頼残高を意識していますか??
こんにちは、クリニック専門税理士の徳山です。
不定期ではありますが、医院経営をされている先生の皆様が公私ともに充実されるためのお話をさせていただいています。
昼夜の温度差が大きくなってきていますが、皆様ご体調崩されないようにしてください。
私自身はここ最近、雨の日が続いて外に出る機会が少なく、本を読む時間が多かったです。
本日は、『7つの習慣』(スティーブンRコヴィー著)を久々に読み返した際に思い出した「信頼残高」という考え方についてお話したいと思います。
信頼残高とは??
信頼残高とは、人間関係を銀行預金に例えて表現したものです。
預金口座にお金を預ける・引き出すのと一緒で、相手が良い感情を抱くと信頼残高が増え、悪い感情を抱くと残高が減ると考えます。
そうなると、信頼残高が多いほど信頼関係が高いと考えることができます。
残高がたくさんあればその信頼関係を利用すること、つまり残高を引き出すことも可能です。
少々の失敗であれば、それまでに高い信頼関係があれば簡単に許してくれるでしょうし、逆に励ましてくれることもあるのではないでしょうか。
しかし、そういったことがあまりに続くと、信頼残高がどんどん減少し、最終的にマイナスになってしまいます。つまり信頼関係がない状態になってしまうわけです。
スタッフとの間で信頼残高を増やすには??
この信頼残高ですが、「7つの習慣」の著者であるスティーブンRコヴィー博士は信頼残高を作る6つの方法として、以下の6つを提唱しています。
1. 相手を理解する
「本当に人を理解しようとすることは、最も重要な預け入れのひとつであり、すべての預け入れの鍵である」
2. 小さなことを大切にする
「小さな心遣いと礼儀は、とても大切である。小さな無礼や不親切、無神経は、大きな引き出しになる。人間関係において、小さなことは大きなことである」
3. 約束を守る
「約束を守ることは大きな預け入れであり、破ることは大きな引き出しである。相手にとって大切なことを約束しておきながら、それを守らないことほど大きな引き出しはないだろう」
4. 期待を明確にする
「人間関係におけるほとんどの問題は、役割と目標を取り巻くあいまいな期待、あるいはお互いの期待像の相違に端を発している。仕事で誰が何をするかという問題にしても、部屋の掃除や、誰が魚に餌を与え、誰がゴミを出すかという問題にしても、不明瞭な期待像が誤解・失望・信頼の引き出しに結びついていることは間違いない」
5. 誠実さを示す
「個人的な誠実さが信頼を築き、様々な預け入れの基礎になる」
6. 引き出しをしてしまったときは、誠意をもって謝る
「信頼残高を引き出してしまったときには、誠意をもって謝らなければならない。 誠心誠意をこめた言葉は大きな預け入れになる」
まずは簡単なことから始めてみてはいかがでしょうか??
院長先生の中にも、スタッフとのコミュニケーションが苦手だという先生は多いと思います。
そのような先生は、まず信頼残高という考え方を意識し、以下に挙げるような小さなことを徹底してみてはいかがでしょうか?
・スタッフとの約束をきちんと守る
・「ありがとう」と声かけするのを意識する
・スタッフの顔を見て名前を呼ぶ
・スタッフに親切にする
・スタッフに対しても、自分が悪いときは素直に謝る
・スタッフの良いところは褒める
etc…
これらの行動によって信頼残高が増えてくれば、きっとコミュニケーションもスムーズになるはずです。